理事長挨拶
2025年度開始早々に、ゆいまぁるは大きな決断をいたしました。
25年前のゆいまぁる創設以来何度も継続の危機を乗り越えてきた「配食・食事サービス事業」を終了、10年前より開いていた「カフェ笠松」を閉店するということです。
ゆいまぁるは設立趣意書にも書かれている通り、この地域で在宅生活を支えていきたい、必要とされる法人でありたい、との思いで活動してきました。その柱の一つが「配食・食事サービス事業」であり「カフェ笠松」であったことは間違いありません。終了することを決めて改めて気づかされたのは、ご利用してくださった方々や職員の思いは「残念」「無念」でいっぱいであり、この事業がこれまではたしてきた役割の大きさでした。
にもかかわらず、この事業を終了せざるを得なかった理由の一つとして、この25年の年月の中で、社会の変化、諸物価の高騰だけではなく、職員も含めて生活者の生活様式やニーズ、意識も変わってきていること、それらに十分対応しきれなかったことが挙げられます。
これからのゆいまぁるはそれら変化の波をどうとらえどのように乗り越えていけばいいのでしょうか。「残念」「無念」の思いをどう昇華していけばいいでしょうか。
どうする?ゆいまぁる!
ここでみなさんと確認・共有したいのは、今回の決断はゆいまぁるが一度立ち止まり体力を付けるために必要なことだということです。そしてゆいまぁるが地域の方々とともにこれからの進む道を見据えるための準備であり、決してゆいまぁるが内に向かって小さくなっていくことを意味しているのではないということです。
どうするのかの答えはすぐに誰かが決めてくれるわけではありません。変化していく社会情勢の中で、目先の事だけにとらわれることなく長期的な展望として、これからのゆいまぁるをどうしていきたいのかを一人一人が考えてみてほしい。25年の歴史の上にこれからのゆいまぁるを自分たちで創っていきたいのです。それはしんどいことでもありますが、新たな可能性を秘めているかもしれません。夢のあることでもあるでしょう。
私もみなさんと一緒に模索し、羅針盤の役目を果たしていきたいと考えております。
みなさま、2025年度もどうぞよろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人
地域ケアネットワークゆいまぁる 理事長 平塚 小百合